2018/04/19
Vol.3 田中 佐知子 さん
過去の絵本コンクール応募者の皆様に、お話をお聞きしました。
「出品してみようかな……」と迷っておられる方、
「射水市大島絵本館の絵本コンクールってどんなコンクールなの?」
と思っていらっしゃる方、必見です!!
第3回目は、2009年から今年度まで8回の応募を続けておられる
田中佐知子さんにお話をうかがいました。
田中 佐知子 さんのプロフィール
1948年生まれ。
小さい時に祖父からたくさんの昔話を聞き、
母から本を読んでもらう。
夫、長男、次男夫婦に1才になる女の子の孫がいる。
2009年から8回応募。
2015年に『あかばんば』で入選。
田中 佐知子 さんの作品
インタビュー
はじまり
- ────
- 絵本づくりをはじめられた
きっかけを教えてください。
- 田中 佐知子
- 地元の絵画教室で、先生から
「何か物語性を感じる絵で、
絵本を作ってみたら」
と言われ、以前から絵本作りに興味があり、
はじめました。
絵本制作について
- ────
- 毎年絵本を制作されていますが、
1冊の絵本を制作するのに
どれぐらいの時間がかかりますか。
- 田中 佐知子
- 実際に紙や鉛筆、筆などを使って作業を始めてから原画ができるまで2~3か月ぐらい。
自分なりの製本化が終了(2部つくる)は、1週間くらいです。
- ────
- 絵本の構想はどんな時に思いつかれますか。
まだまだ構想はありますか。
- 田中 佐知子
- 散歩をしている時、
子どもの頃を思い出した時、
日々の生活の中で何気ないシーンを
見た時などに思いつきます。
心の中にも色々な思いはありますが、
これから先も作品にしたいと思うようなシーンにふらっと出会えるのが楽しみです。
あえてひねり出そうとすると、
かえって駄目です。
絵本づくりの工程
- ────
- 1冊の絵本ができるまでのプロセスを教えて下さい。
- 田中 佐知子
-
- ストーリー、または詩が浮かぶ
- 文章化
- 文を割り振りし
- コンテを描く
- 絵付け
- 絵をコピー
- コピーの絵に直接手書きで文を入れる
- 完成
おおしま国際手づくり絵本コンクール
- ────
- 当館のコンクールに応募された
きっかけを教えてください。
田中さんにとって絵本コンクールは
どんな存在ですか。
- 田中 佐知子
- 絵本作りに興味を持ったころに
公募ガイドを見て応募しました。
やはり自分にネジをまくような存在かな?
- ────
- 射水市大島絵本館のコンクールへ
出品される方に一言お願いします。
ご自身の絵本制作に対する思いなども
あわせてどうぞ。
- 田中 佐知子
- 絵本を手づくりされる方は、
それぞれに強い思いがあると思うので、
それに対して、何かアドバイスのようなことは言えません。
ただ、私自身は日々の生活を、
糸を紡ぎ、機を織るように送り、
そんなものが何かしらの作品になり味わいのあるものができたらと思っています。
田中 佐知子さんからメッセージ
- 田中 佐知子
-
普段、ボランティアで、保育園、小学校、老人施設などに
絵本の読み聞かせ、手づくり紙芝居の上演などを行っています。
特に、保育園、小学校低学年等のお子さんたちは、
目をきらきらさせ、食い入るように
絵本、紙芝居を見てくれます。私も孫ができました。
若いお父さん、お母さんたち、
別に手づくりはしなくても、お子さんたちに絵本を読んであげてほしいなと思います。お子さんたちは、どんな芸達者な人が読むよりも、
親が自分のために時間を割いて肉声で絵本を読んでくれることが、喜びだと思います。きっと長い人生の中でも、かけがえのない時間になることでしょう。
スタッフからひとこと
絵本に親しまれ、絵本づくりも楽しまれている田中さん。
ふとした日常から生まれる作品が毎年1冊ずつ増えていくなんて、素敵ですね。
今年も作品、楽しみにしています。
そしてこれからもぜひ、当館のコンクールにご応募お願いします。
さあ、皆様、いよいよ5月8日から、
2018年度の「おおしま国際手づくり絵本コンクール」の
作品募集が始まります!
作りたい思いがある方、出品しようか迷っていらっしゃる方、
ぜひ一度、お気軽にご応募してみてください。
そしてリピーターの皆様、
今年も皆様の世界で1冊の手づくり絵本、お待ちしています!!