絵本作家インタビュー田中六大

読む人が楽しく、描く自分も楽しく、
自分の特性にあった現時点で
一番いいやり方を常に模索して
色々試行錯誤しながら描いています。
プロフィール

1980年、東京都生まれ。多摩美術大学大学院修了。
漫画家・イラストレーター。
挿画に『ひらけ!なんきんまめ』(小峰書店)、『日曜日』シリーズ(講談社)など。
絵を担当した絵本に『だいくのたこ8さん』(くもん出版)、『まよいみちこさん』(小峰書房)、『ふしぎなかばんやさん』(鈴木出版)、『おすしですし!』(あかね書房)など。
作絵の絵本に『おしっこもらスター』(あかね書房)、『ふしぎなえき』(交通新聞社)など。
漫画に『クッキー缶の街めぐり』(青林工藝舎)などがある。
絵本原画展
2025年5月24日(土)~7月17日(木)





田中六大先生にインタビュー
子どもの頃、お気に入りだった絵本や読み物はありますか?
『ピッキーとポッキーのかいすいよく』(あらしやま こうざぶろう/文 あんざい みずまる/絵 福音館書店)です。
影響を受けた作家はいらっしゃいますか?絵本以外の分野でも結構です。
スズキコージさん、アンリ・ルソー、ますむらひろしさん。
絵本作家デビューされたきっかけは?
竹下文子さんが『ひらけ!なんきんまめ』(2008年 小峰書店)で仕事を依頼してくださいました。
画材は何を使っていらっしゃいますか?
絵本では、アクリル絵の具がメインです。色鉛筆も少し使います。その時によって少しずつ変わったりします。
今回、原画を展示する絵本の制作秘話や思い出を教えてください。
『ラーメンがすきすぎて』
解剖図みたいな絵は描けるか心配でしたが、意外と描けたし、子どもにも喜んでもらえてよかったです。
『おすしがすきすぎて』
お寿司の絵本の絵は以前描いたことがあるので、寿司そのものはけっこう迷わず描けたと思います。
『おかしがすきすぎて』
今がんばって描いてます!
どんな時にアイデアが浮かびますか?
歩いている時とお風呂に入っている時と、実際に手を動かしながらがんばってアイデアを絞り出そうとしている時です。
スランプの時はどのように乗り越えられますか?
スランプがあるのかないのかわかりませんが、上手に描けない時や、アイデアが出ないときは、ただ苦しんでます。
特にうまく乗り越えることはできていません。
今まで手がけられた作品の中で、一番印象深いものは?
やっぱり、『うどん対ラーメン』(講談社)とか『ふしぎなえき』(交通新聞社)のような作絵が自分の絵本は、自分の世界を描いたので、思い出深いです。
デビュー作の『ひらけ!なんきんまめ』(竹下文子/作 小峰書店)も、とても思い出深いです。
作品作りのこだわりや絵本を通じてお伝えになりたいことは?
読む人が楽しく、描く自分も楽しく、自分の特性にあった現時点で一番いいやり方を常に模索して色々試行錯誤しながら描いています。
絵本を通じて伝えたいことは、ここに文章で書くのは難しく、できれば絵本を読んで伝わって欲しいです(笑)
今後どのような絵本を描いてみたいですか?
すごい絵本が作りたい! と常に思っているのですが、なかなか難しく…。おばけや妖怪が好きだからおばけの絵本とかかな。
絵本作家以外でやってみたいお仕事はありますか?
ソウルシンガーか、河原で拾った石を売る仕事です。
ご趣味についてお聞かせください。
自主制作の本を作ること。音楽を作ること。
お好きな言葉を教えてください。
「トマス・アクィナスは嫁に食わすな」というダジャレが好きですが、求められてる回答はこれではないですよね…(笑)
座右の銘的なもの… 「健康第一 安全第一」というのを妻がよく言っているので、それかな…。
ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
え! ファンがいるんですか! とってもありがたいです! ありがとうございます!
田中六大先生、ありがとうございました!